こんな方におすすめ
- AWS ソリューションアーキテクト・アソシエイトの勉強方法が知りたい方
- おすすめの教材が知りたい方
- どのくらいの難易度か知りたい方
- どのくらいの勉強時間が必要か知りたい方
もくじ
AWSソリューションアーキテクト アソシエイトとは?
AWSを使用したシステムを構築するための基礎的な知識を証明する資格です。
主に「AWS Well-Architected Framework」と呼ばれる、各種AWSサービスを使用したアーキテクチャ設計方法、および、サービス自体についての知識が問われます。
1年程度のAWS利用経験がある利用者を対象にとしているそうですが、実務経験がなくとも独学で十分取得可能です。
試験詳細
申し込みはこちら AWS Certified Solutions Architect – Associate
試験時間 | 130分 |
問題形式 | 選択式のみ(記述式なし) |
合格点 | 1000点中 720点以上で合格 |
受験料金 | 15,000円 |
受験資格 | 前提条件なしで誰でも受験可能 |
※18歳未満の受験者は親権者の同意が必要
なぜAWSソリューションアーキテクト アソシエイトを取得するのか?
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイトを取得することで、上流工程でのAWSを利用したアーキテクチャ設計に関する基礎的な知識を証明することができます。
システムの構築はオンプレからクラウドに移行する動きが一般化してきており、クラウドを使用したシステム構築案件が多くなっています。
自社で物理サーバーを購入してデータセンターで運用する時代から、AWSのようなクラウドサービスを提供する会社に費用を払って、インターネット経由でシステムインフラを構築する時代になっているのです。
そのため、ITエンジニアにもクラウドに関する技術が求められるようになってきています。
AWSはクラウドシェアNo.1であり、日本政府のデジタル庁も「ガバメントクラウド」としてAWSを選定しています。実際に政府は「クラウド・バイ・デフォルト原則」を指針として示しており、政府系システムの大型案件でも募集要項にクラウド系の技術を求める求人情報が回っています。
クラウド・バイ・デフォルト原則とは
2018年に決定・公表された「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針」において示されました。
政府がシステムの構築を計画する際に、クラウドサービスを第一候補として検討するという原則です。
つまり、クラウドの知識をアピールすることで、大きな金額が動く日本政府が関わるシステム構築案件に参画するチャンスを増やすことができるということです。逆に、クラウドを使えないと参画できる案件が減っていく可能性もあります。
私自身も某省庁が顧客の開発案件にてAWSを使用したサービスのシステム開発業務に携わっていました。
その際も、クラウド面に少し詳しいと、「クラウドのアーキテクチャの話ができるエンジニア」ということで、お客様からの評価も自然と高くなります。
自分的にはたいしたことないと思っているのですが、資格勉強で覚えた内容をもとにインフラ面を少し語るだけでも評価が変わるのが経験できました。
勉強方法・おすすめの教材
勉強法は資格対策本とUdemyの2つの教材を使用して勉強しました。
単純に合格するだけなら書籍だけで十分です。しかし、実際にAWSを使用して仕事ができるようになるという目標がありましたので、別途Udemyの教材を利用して実際に手を動かして勉強もしました。
資格対策本は以下の2つを使用しました。
インプレスが出している黒本です。問題を解く→解答の解説を見て覚えるという流れで勉強します。
完全にAWSサービスを網羅しているものではありませんが、解説が丁寧で分かりやすく、基本を学ぶにはちょうどいいと思います。
『一夜漬け』とあるように、じっくり勉強するというより、わかりやすく要点がまとめてあります。こちらは受験前の最終確認として利用しました。
効率的な勉強方法
黒本をまず1週します。その際、必ず間違えた問題の番号をメモしておきます。そして、間違えた問題はしっかり解説を読んで、要点だけをノートに箇条書きでまとめます。
解説が丁寧であるということは冗長でもあるということなので、要点だけを抜き出せば数百ページある本を数ページのノートに圧縮することができます。そうすることで、見直す時間がかなり短縮され、覚えるべき要点を何度も見返すことができます。
1週目の勉強が終わったら、2週目は間違えた問題だけを解きます。その際も、間違えた問題は「2週目で間違えた」と分かるようにして番号をメモしておきます。
私の場合は2週でいける気がしたので、3週はしませんでしたが、もし不安な場合は「2週目で間違えた問題」だけを再度解きなおすとよいでしょう。
そして最後の仕上げとして『一夜漬け』の本を1週して終了です。
参考
AWSが公開している公式の資料にAWS ブラックベルトというものがあります。
こちらはAWSが各サービスをセミナー形式で紹介する資料がまとめられているサイトです。資格取得にも役に立ちますので、こちらも参考にしてみてください。
ソリューションアーキテクト・アソシエイトの難易度は?
ソリューションアーキテクト・アソシエイトの難易度について考えてみました。こちらについては個人の主観が多分に含まれることをご了承ください。
IT業界の登竜門的に取得させられるIPAの基本情報技術者試験の偏差値を仮に50とすると、感覚的にはソリューションアーキテクト・アソシエイトの偏差値は43くらいです。
この資格は、評価される割に実は難易度が低いのですが、そのことに気付かれていない資格だと感じています。
非ITエンジニアの方でも暗記さえできれば合格できるレベルのものですので、そこまで気を張らなくても大丈夫です。
試験結果
試験結果は786点で合格でした。
あくまで合格するだけならそこまで難易度は高くありませんでしたが、高得点を目指すのであればさらに勉強が必要です。そして、AWSクラウドの知識を実際に業務で使えるようにするにはまだまだ勉強が必要と感じました。
※なお、認定は発行日付から 3 年間有効です。3年たったら再試験が必要になります。
AWSの資格試験は日本語が怪しい問題がちらほらあります。試験では英語の文章も読むことができるので、日本語が怪しい問題は英語に切り替えて読んでみてください。
勉強時間について
勉強時間については毎回時間を計測してアプリで管理していました。勉強日数と勉強時間は以下の通りです。
勉強日数:16日
合計勉強時間:37時間
勉強日数は連続しているものではなく、単純に勉強した日を記録した日数です。期間でいうと1ヶ月少々かかっています。
平均すると1日2時間ちょっとですね。休日に多めにやっていたのですが、毎日2,3時間の学習時間を取ることができるのであれば2週間ちょっとで合格ラインまでたどり着けそうです。
まとめ
AWS ソリューションアーキテクト・アソシエイトはアソシエイトレベルの試験の中では難しいほうの試験ですが、しっかりと基本的な知識を覚えれば必ず合格できます。
勉強では自分が間違えた個所を何度も確認してしっかりと理解しましょう。妥協して曖昧なままでは実務にも活かせません。
そして、資格を取得したらゴールではなく、むしろそこがスタートラインです。
実際に自分でシステム構築をするにはさらに実践的な内容を勉強する必要があります。開発者向けの資格として「AWS デベロッパー アソシエイト」の資格があるので、そちらにも挑戦しましょう。
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ソリューションアーキテクトに合格できる知識があればそこまで難しい試験ではないです。
資格を取っても、仕事で使えるようにするにはまだまだ勉強が必要であると痛感しているので、一緒に頑張っていきましょう!
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