エンジニアのキャリア

ITエンジニアはAIに仕事を奪われる?将来性はある?

「AIの進歩によりエンジニアの需要がなくなるんじゃないか」

この話題はITエンジニアを目指している方にとってはとても気になる話しですよね。

近年のAI技術の進歩により、今まで人間がやっていた仕事がどんどん自動化されています。その波にのまれてITエンジニアの仕事もAIに奪われるのでしょうか?

たしかに、AIにより自動でできるようになる部分も大いにあるでしょう、しかし、10年近くエンジニアとしてIT業界で働いている身としては、ITエンジニアの需要がなくなることはないと思っています。

プログラミングもノーコーディングでプログラムを書かずにシステムを作れるサービスが出てきている時代に、それでもなぜITエンジニアが必要なのか。

今回はITエンジニアの将来性や需要について、今後どうなるのかを予測していきましょう。

 

ITエンジニアの仕事はAIに奪われるのか

結論から言うと、ITエンジニアの仕事はAIに奪われることはありません。

なぜ、AIに取って代わることがないといえるのでしょうか?

ITエンジニアの主な仕事は、ユーザーが求めているいろいろな要求を、プログラムという厳格な処理手順に組み替える作業です。それには人と人とのコミュニケーションが必要であり、なくなることはありません。これは、どんなにソフトウエア開発の手段を変えようと、絶対に必要な仕事であり、自動化できるはずがないのです

どれだけ技術が発達しても、それを”どう使うかは人間が決める必要がある”のです。お客さんが何を求めているのか、世の中のニーズは何なのか、それをどう実現してどう運用していくのか、将来を予測しながら多くの人たちと話し合い、最終的にどうするかの意思決定が必要です。

そこには各方面の利害関係者と調整する交渉術や、開発チームを統括するマネジメントスキルも必要になります。

もちろんプログラマーやインフラエンジニアも、AIがあるからいりません~とはなりません。全体のインフラ設計、プログラム設計、テストや運用なども常に人と人との会話が必要になるからです

もちろんAIが超絶進歩して「人間的な意思決定」をできる水準まで上がるようなことがあれば別ですが・・・。巷で言われている”AI”という言葉は人工知能というより、機械的にパターンを学習したり、あらかじめ決められた条件分岐にしたがって判別するようなシステムのことも含んでいる曖昧な概念です。本当の意味で「AI=知性を持つ機械」が誕生したときには世の中の仕組み自体が大きく変わってしまうと思います。

ITエンジニアの将来性は?

ITエンジニアの将来性を見ていきましょう。

IT業界は深刻な人出不足のためITエンジニアには高い需要があります

経済産業省によれば、IT 需要が今後拡大する一方で、日本の労働人口は減少していくため、IT人材の需要と供給の差は、需要が供給を上回り、2030年には、人出不足が最大で約 79 万人に拡大すると試算されています。

2021年9月1日にはデジタル庁もでき、政府も行政や民間におけるIT化を進めるよう、本腰をいれてきています。

IT産業の競争力を強化し、広範な産業・企業における高度なIT技術の活用や、AIやビッグデータを使いこなし、新たなビジネスの担い手としてIT人材の重要性がますます高まっています

当然需要に対して供給が少なければITエンジニア側に選択肢が多く与えられますし、需給のバランスが追いつくまで賃金も上昇することが見込まれます。

ITエンジニアとしてどこを目指すべきか

AI やビッグデータ、IoT 等、第4次産業革命に対応できるITエンジニアが求められています。

第4次産業革命とは

AI(人工知能)、ビッグデータやIoT(モノのインターネット)、を用いた技術革新のことです。
今まで人間が単純労働をしていた作業の自動化を進めて、AIでは実現できない、よりクリエイティブな仕事に集中できるようになります。

将来的に一番不足すると思われるのは、付加価値の創出や革新的な効率化等により生産性向上等に寄与できる IT人材です。

従来のIT人材も当然必要ですが、需要が伸びると予測されているのはAIや、ビッグデータの知識を持ったエンジニアのため、これからはこういった先端技術を勉強していくのがよいでしょう。

当然、非常に多くの知識と専門性がもとめられるため、日々学び続ける必要があります。

大変ではありますが、ここで手を抜いてしまうと時代に取り残されて、まわりのエンジニアとスキル差がどんどん広まっていくでしょう。

現在エンジニアとして働いている方も、初心者の方も、エンジニアとして仕事をしていく以上は、常に成長し続けるマインドを持ち続けなければなりません。

成長し続ける限り、エンジニアとしての需要がなくなることはないでしょう。

 

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